茸社長です。
会社に入ったら、そこには大小問わず競争社会というものがあり、結果を残して勝ったものが昇進などという形で出世していくのが普通です。
入社したら一日でも早く出世して仕事での成功を目標に頑張るというのが従来の社会人でした。
朝から晩まで仕事仕事仕事。
土曜日も日曜日も仕事のための自己啓発。
寝ている最中も夢の中で仕事。
とにかくがむしゃらに仕事に打ち込んで早く出世をする、というのがありがちなサラリーマン...だったのでしょう。
私はあまり頑張るのが好きではないが…
しかし最近は様子が変わってきてるようです。
なんと、出世をしたくないという人が増えています。
今の時代を反映しているのでしょうか?
何故そのような人が増えているのでしょうか。
そもそも出世には、どんなメリットがあるでしょう?
「出世したい理由」としては、やっぱり「年収が上がるから」でしょうか。
なるほど、確かに出世すれば年収は上がります。
(あくまで一部の大企業の話になりますが)平社員では400万円~600万円ぐらい、課長で800万円、部長で1200万円…と、出世すると急激に年収が上がっていきます。
一部上場企業の取締役の年収は約3000万円らしいので、確かに若者にとって高い年収は魅力的に映るかもしれません。
また出世すると、部下が増えます。
つまり権力が手に入る訳です。
さらに輝かしい肩書が得られるというメリットもあります。
肩書、つまり課長・部長・社長といったステータス性です。
これは自慢に使えるだけでなく、住宅ローンなどを組むとき「与信」に影響します。
銀行が人に融資する時、銀行はその人自体を見ません。
返済能力の有無を、年齢や年収、勤続年収、役職などで判断するのです。
融資を受けるのに有利な属性でいると便利となります。
では逆に出世するデメリットは?
これは出世する以上に多くあります。
まず、年収が増える一方で、それ以上に責任が増えます。
部下の失敗は上司の責任です。
何かが起こったら、その責任を取らなければなりません。
一方で平社員は責任を問われません。
何故か? 平社員は上司の指示で動いているからです。
平社員のミスは、直属の上司の責任になるのです。
また課長や部長といった中間管理職は特にストレスが掛かります。
部下の行動に責任を持ちつつ、上司からのプレッシャーにも耐えることになります。
非常にしんどい立場なのです。
まだまだ出世するデメリットはあります。
出世するには、当然出世争いがあります。
自分の同期や近い年代の社員と課長の席を争います。
何とか勝ち抜き課長になれても、今度は課長同士で部長の席を争います。
よしんば部長になれたとしても今度は取締役を目指します。
何度も何度も出世争いを繰り返し、部下には嫌われ、上司には叩かれ続けてようやく上司のいない取締役になる訳です。
こんな苦労しても高給を得られる保障はありません。
また能力はあっても、上司に嫌われればそこまでです。
中途半端に中間管理職に留まるくらいなら、「出世なんてしたくない」と思っても仕方がないかもしれません。
また出世とワークライフバランスの両立も難しいものです。
せっかく大金を得ても、使う時間がなければ無意味です。
しかし、そんなことを考えていれば中間管理職などやっていられません。
今どきの若者は、そんな課長や部長を見ては「ああはなりたくないなぁ」と思うのです。
一度きりの人生、ワークライフバランスを重視して出世を戸惑うのも納得です。
出世しても大したメリットがないのが現実です。
今や肩書を自慢できるような時代ではないですし、融資を受けるにしても役付きでなくても住宅ローンは組めます。
特に住宅ローンは融資の中でも審査が緩いので、平でも役付きでも恐らく大差ないでしょう。
何十年も自分を犠牲にしてサラリーマン生活を続け、なれるかもわからない社長を目指すというのは、あまりにコスパが良くありません。
責任ばかり増えて、本当においしくないですねぇ。
結論
お金持ちになるには、収入が多い方が有利です。
しかし、高給を得なくてもお金持ちにはなれます。
節約に励み、地道に投資を続けることが資産形成の第1歩です。
重要なのは、無理せず働きながら焦らずじっくりと長期投資を取り組んでいくことです。
オタッシャデー!
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