茸社長です。
とりあえず過去2回で投資信託やインデックス投資について、ざっくばらんに解説しました。
しかしインデックス投資を始める前に、というか投資全般を始める前に必ず知っておかなければならない、やっておかなければならないことがあります。
この辺を怠っていると投資を継続できずに、損を出したまま終わってしまうことに繋がります。
とりあえず要点を書いていきます。
ハードルは低いはずなのに
さて、これまでの記事でインデックス投資は、個別株投資などとは違い、頻繁に株価を確認したり企業の分析をしたりと、そんな面倒臭いことはする必要がないと言ってきました。始めるためのハードルも低く、投資経験者はもちろん、特に初心者におススメできる投資法です。
しかしながら、存外長続きする人は決して多くないようです。
それは前回記事のインデックス投資のデメリットにも書いたように、一度始めたら後は特にすることが無く、人によっては退屈に感じる程に面白くないから、つまり飽きてくるから、という理由があります。
インデックス投資で大成するには、それはそれは長い時間が必要なため、そんな退屈な状態が続くと、他の投資法に目移りしてしまうこともあるでしょう。
しかし、それはそれとして、投資を始める前の段階で投資を始めるための準備がきちんと出来ていないから、であることも多いのです。
インデックス投資を始める前に考えておかなければならないこととは、さて何でしょう?
インデックス投資を始める前にやるべきこと
順番に説明していきましょう。① 生活防衛資金を確保する
これはもう、投資するしない以前のお話です。
生活防衛資金の確保が完了するまでは投資をしない、と心に定めておくべきです。
いざ投資に失敗し資産が激減してしまった時に、あるいは職を失い収入が途絶えた時に、それらとは別に生活費を残しておかないと、日常が二進も三進もいかなくなります。
では一体どれだけお金を貯めておけばいいのか?
これは情報源によって様々です、というか対象者の立場によって異なるといえるでしょう。
生活費の半年分と言う人も居れば、2年分と言う人もいます。
独身者であれば出費は一人分なので必要以上に生活防衛資金を貯めておく必要はないかもしれません(半年分もあれば何とかなるんじゃ?)。
既婚者の場合はもっと複雑です。
片働きか共働きか、子供の有無・人数などで大きく金額は変わります。
次に収入が手に入るまで家族全員が不自由なく暮らしていける金額を事前に予測し貯めてください。
単身者の私には、その辺は深くイメージ出来ません。
② 最低限の知識は身に付ける
今はインターネットにせよ、専門書にせよ、割と簡単に情報を手に入れる事が出来ます。
初心者が手を出しやすいのはインターネットの情報でしょう。
そこには投資信託だけでなく、株式や債券など様々な情報を、先輩投資家が公開しています。
中には偏った情報や、ネガティブなものもあるでしょうが、情報源の一つとして活用するのは良いでしょう。
しかし是非ともおススメしたいのは書籍です。
ネット上には様々な情報が錯綜しています。
何が正しく何が間違っているのか、初心者には判断するのが難しいこともあるでしょう。
書籍ならまぁ少なくともネット上の情報よりは、あからさまな嘘などは書かれていないでしょうし、過去見た情報を見返したい時に、ブログなどでは管理人が削除したらそれっきり見れなくなりますが、書籍が手元にあれば何度でも見直せます。
資産配分はどうする?
私はもう、この2点がきちんと出来ていれば、実際に投資を始めても良いと思っています。しかし、上述した点の他に、よく投資信託を購入する前に考えるべきこととして、以下のようなことが叫ばれています。
・資産配分を決めること
・どこまでリスクが取れるのか想定する
なるほど、確かに重要なことです。
それはそうだ、要は『アセットアロケーションを決めろ』ということです。
つまり資産の配分です。
どの資産にどの割合で投資するか、これは非常に重要な作業です。
なにせ、投資成果の8~9割はアセットアロケーションで決まってしまうというから驚きです。
どのファンド選ぶのかが重要かと思いきや、それ以前に投資の成否は決まっているというのです。
そしてよく言われるのが、アセットアロケーションは、リターンではなく、リスクから考えるのが重要だということです。
自分のリスク許容度内で投資をしないと、いざよ増外の暴落が起きた時にテンパってしまい、大きな損失が出ている最中に売却したり、最悪投資をやめてしまう恐れがあるからです。
途中で市場から退場してしまうと、株価が回復してもどうにもなりません。
そのためにはまず自分のリスク許容度をきちんと把握し、どのくらいまでの下落までなら耐えられるかを考えた上で、アセットアロケーションを決定することが重要になります。
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と、多くの本やサイトではこのようなことが書かれています。
何も間違っていません、正しいことです。
しかしです。
自分の許容度を決めろと言われても、じゃあどうしろと言うのか?
どれぐらいの下落までなら耐えられるか?、と言われてもそんなの想像の中ではどれだけ下がっても何ともありません。
実際に大暴落して評価損を目にしないと、よく分からないはずです。
これは何も投資初心者だけではなく、経験者でも多くの人がそうのはずです。
自分のリスク許容度を把握しているようなことを書いている人の多くは、きっと分かっている『つもり』になっているだけです。
実際私もそんなの把握できていません。
だから、という訳ではありませんが、私は自分のアセットアロケーションすら把握していません。
今現在、どの資産がどんな割合になっているか分かっていないのです。
きちんと調べたこともありません。
じゃあ、どうやってファンドを選んだのか?
答えは『ノリ』です。
というか、多くの人にとってファンド選びなんてそれで良いと思っています。
世界中に分散投資したいなら全世界株式、世界最強の大国アメリカの経済を信じるなら米国株、新興国の成長に期待するなら新興国株、株式以外にも分散したいなら8資産均等などなど。
初心者にとって、複数の投資信託を購入しても管理が面倒になるだけです。
欲しい資産クラスのファンドを1つ選んだら、次の2点を徹底していればそれで十分将来に期待できます。
・長く投資していれば大きく上がる時も下がる時もあるが、決して保有・積立を辞めるな
・下がり続けることはない、回復したら大きく儲かるから
株価が下落することが予想出来ていないから狼狽するのです。
あらかじめ下がることもあると頭に入れていれば、多少は耐性も付くでしょう。
オタッシャデー!
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