茸社長です。
このようなブログをご覧の皆様方は、私も含めて多くの人がiDeCoに加入していることと思います。
そんなiDeCo、一部の人は元本保証とされている定期預金を利用しているかもしれませんが、たいていの人は投資信託を積み立てているでしょう。
そんな積立、どの程度の頻度で行っているでしょうか?
掛金の拠出単位
恐らくですが、ほとんどの人は私と同様に毎月積立を行っているのではないでしょうか?まぁそうでしょう。
かつては確定拠出年金の掛け金拠出は毎月同じ金額を積み立てることしか出来ませんでした。
しかし2年ほど前だったでしょうか、掛金の拠出方法を変更できるようになりました。
年間の拠出限度額までならば、年1回以上を任意に決めた月にまとめて拠出できることが可能に、要するに年1~12回で自由に拠出回数・金額を決めることができるようになった訳です。
例えば年間27万6千円が限度額なら、基本は毎月1万円ずつ拠出、ボーナス月の6,12月は7万8千円ずつ追加するとか、あるいは12月に27万6千円を一括で拠出するとか、です。
非常に柔軟な拠出が出来るようになりましたが、あらかじめ年間計画の届け出をする必要があります。
注意です。
まとめて拠出する際の注意点
ただし掛金は前払いすることは出来ません。その月に拠出できる金額は、「今月分+経過した月分」となります。
例えば、年間27万6千円拠出できる人の場合、1月に全額を一括拠出することは出来ません。
全額一括拠出できるのは12月です。
すなわち、1月に拠出できるのは「今月分+経過した月分」なので、「1月分+0か月分」で23000円、12月に拠出できるのは「12月分+1~11月分」で27万6千円となります。
基本は経過した月分の後払い方式です。
狙って株安の時に買い増す、などの都合の良い買い方は出来ない訳です。
どれだけお得に?
拠出方法を自由に設定することが出来るのは分かりました。では、一体どのようなメリットがあるのでしょうか?
すなわち手数料の削減です。
iDeCoでは、以下の口座管理手数料が絶対に毎月掛かります。
国民年金基金連合会に掛かる手数料:月105円、年間で1260円
事務委託先金融機関に掛かる手数料:月66円、年間で792円
年間でトータル2052円が掛かります。
正確に言えば、事務委託先金融機関に掛かる手数料は必ず毎月必要ですが、国民年金基金連合会に掛かる105円は掛金を拠出した月のみ必要となる手数料です。
つまり拠出する月を減らせばその分だけ「月105円」を削減できるのです。
分かりやすい拠出数で具体的な数字を計算すると、
毎月拠出:
国民年金基金連合会手数料105円×12+事務委託先金融機関手数料66×12=2052円
2か月毎拠出:
国民年金基金連合会手数料105円×6+事務委託先金融機関手数料66×12=1422円
3か月毎拠出:
国民年金基金連合会手数料105円×4+事務委託先金融機関手数料66×12=1212円
4か月毎拠出:
国民年金基金連合会手数料105円×3+事務委託先金融機関手数料66×12=1107円
6か月毎拠出:
国民年金基金連合会手数料105円×2+事務委託先金融機関手数料66×12=1002円
年一拠出:
国民年金基金連合会手数料105円×1+事務委託先金融機関手数料66×12=897円
と、このように毎月拠出を年一拠出に切り替えると、年間で1155円の手数料を削減することが出来ます。
まぁ年一積立となると、果たして投資信託の積立頻度として相応しいか疑問ですが、その辺りの回数は程々にすれば20~30年の長期で見れば馬鹿にならない差になります。
もしくは、投資信託のよう日々価格が変動しない定期預金を利用している人は、年一拠出にするのが絶対にお得です。
投資する資産クラスにもよりますが、毎月積立でも2か月毎積立でも3か月毎積立でも4か月毎積立でも半年毎積立でも、リターンに大きな差はないとか言う検証もされているみたいなので、2,3か月に一度の拠出ぐらいなら抵抗なく出来るのではないでしょうか。
ご利用は計画的に。
オタッシャデー!
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