茸社長です。
昨年巷を賑わした、いわゆる「老後2000万円問題」。
今では一時ほど騒がれなくなってはいますが、それでもネット上ではちょくちょく話題になっています。
事実、ある調査ではこの問題をキッカケに「何らかのアクション」を起こした人が2割にも上ると言います。
まぁ実際に2000万円必要かどうかは分かりませんし、それも各人によって異なるのでしょうから、その是非はここでは問いません。
上述の調査結果を見てみると、具体的な行動の中身は「インターネットによる情報収集」がトップで、次いで「家族との話し合い」「資産運用に関する勉強」「家計の見直し」が続いています。
「資産運用を始めた」人も少なからずいるようですが、やはりすぐにソレに至るには腰が重くなるようです。
しかしこの「2000万円」、年金を抜いての額となりますが、実は2つの税制優遇制度を活用すれば準備出来てしまうのはご存じでしょうか。
そう投資ブログで何度も名前が出る「つみたてNISA」と「iDeCo」です。
iDeCoでの運用
一例として、私がiDeCoを開設している楽天証券でシミュレーションしてみましょう。私自身は楽天証券のiDeCoで「たわらノーロード先進国株式」を積み立てていますが、純資産総額の増え方で見れば、1位は「楽天・全米株式インデックス・ファンド」だそうです。
なので今回は楽天・全米株式インデックス・ファンドで考えてみます。
楽天・全米株式インデックス・ファンドの連動指数である「CRSP USトータル・マーケット・インデックス」は投資可能な米国の上場株式を ほぼ100%を網羅しています。
そして、この「CRSP USトータル・マーケット・インデックス」、2019年12月末時点では設定来の年率リターンは約7.6%だそうです。
そして私がiDeCoに加入したのが30歳の時、毎月の上限が12000円なので、とりあえずこの条件で60歳になるまでの30年を運用したとしたら(正確には29年と数か月なのですが計算を簡単にしたいので30年で)、
こうなります。
元本432万円が、約1650万円になります。
すでに必要額の4分の3以上が賄われました。
勿論、机上の空論です。
過去に実績がそのまま未来の成果になることはありません。
しかし、だいたいの人は過去の実績で購入する投資信託を選びます。
だからそれで良いのです。
つみたてNISAでの運用
同じように私がつみたてNISAを開設しているSBI証券での結果です。SBI証券のつみたてNISAで買い付け件数・買い付け金額ともにランキング1位は「SBI・バンガード・S&P500インデックス・ファンド」です(2020年2月)。
文字通り、S&P500に連動することを目指しているファンドです。
S&P500の年率リターンは、調べた本やサイトごとに少しずつ数字が異なったので若干不正確ですが(基準とした時期で変わりますから仕方なし)、ここでは9.7%で行きます。
毎月33333円を20年間、BI・バンガード・S&P500インデックス・ファンドに積み立てたとすると、
元本約800万円が、約2400万円になります。
iDeCoと合わせれば4000万円です。
凄いです。
老後2000万円なんて目じゃないぜ。
老後も運用を辞める必要はない
まぁこれから先の人生で、つみたてNISAとiDeCoの両方にフル拠出し続けることが出来る保証もありませんので何とも言えない計算ですが、それでも多少は心強い結論に至れたと思います。もちろん、つみたてNISAの20年が終わった後もすぐに売却しなければならない訳ではなく、そのまま(今の制度では)課税口座に移して運用を続ければ運用益に税金が課されますが、期間によってはさらに資産は増えます。
もしファンドを取り崩す時も、一気に売却するのではなく運用を続けながら一部ずつ崩せば資産の寿命も延びます。
iDeCoもNISAも、我々今の30代が60代ぐらいになる頃には恐らく今とはかなり違う制度に改正されている可能性もあります。
未来の事は誰にも分かりません。
分からないからこそ、今できる事をしておきましょう。
オタッシャデー!
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