茸社長です。
セゾン投信、「セゾン・バンガード・グローバルバランスファンド」と「セゾン資産形成の達人ファンド」の2ファンドを称して呼ばれる人気ファンドです。
設定以来、堅実に運用し着々と資金を集め続け、2019年8月時点では全体顧客の97.8%が利益を出しているとか。
私も毎月積立しています。
たまにオンラインセミナーなんかも開催していますね。
まぁ今回はその内容云々の話ではないのですが。
とにかく、そんな大人気のセゾン投信。
どうして斯くも支持を集め続けることが出来ているのか。
セゾン投信の資金流出入
基本的には昨今のように、株価が不安定になるとファンドから資金が流出し出すことが多くなります。解約多数のため現金が必要になり、保有する資産を売却しなければならないので、まとまも運用も難しくなったり、無駄な取引によりコストがかさんだりと、運用する側にとっても他の顧客にとっても嬉しくない状況になります。
その上で、セゾン投信の資金流出入の推移はどうなっているのでしょうか。
上の図は、セゾン投信の公式サイトから引用した資金流出入の推移となります。
2018年までしか更新されていませんが、それはさておき。
この図は特定ファンドを対象としてものではなく、「セゾンVGBF」と「資産形成の達人」の合計の流出入となります。
かなり安定して資金流入が続いているようです。
流出額が少なく、そもそも歴代で資金流出が流入を上回った月は設定来で5回しかないそうです。
なぜ人気?
こうも継続して資金が集まるということは、顧客の中では積立を行っている人が多いということだと思います。実際、顧客のうち7割近くが定期積立を設定しているらしいです。
しかし、どうしてこんなに人気があるんでしょうね?
まぁ自身も投資している私が言うのもなんですが。
投資するファンドを選ぶ際の重要ポイントには色々あると思いますが、大雑把に言えば次の3つがあります。
・運用成績
・コスト
・純資産高
運用成績についてはアクティブファンドならともかく、インデックスファンドなら余程変なものを掴まなければ、基本的に同じ指数なら同じような成績になりますし、まぁそこまで気にしなくても良いと思っています。
実際、設定されたばかりの「SBI・バンガード・S&P500インデックス・ファンド」は、各ネット証券において、つみたてNISAの積立ランキング1位になっています。
セゾン投信も今でこそほとんどの顧客が利益を出していますが、設定されたばかりの頃にそんなことが分かるはずもないのに買われ続けています。
コストに関しては、もはや過去の遺物です。
セゾン投信自身が、低コスト競争はしないと明言している通り、信託報酬において世界株式クラスで年0.1%台が珍しくなくなっている昨今、世界株式・世界債券に半々で投資する「セゾンVGBF」は年0.57%とお話になりません。
せっかくファンド・オブ・ファンズとして、低コストの雄バンガード社のファンドに投資しているのに、これでは。
そして純資産高、さらに言うと資産の流入が継続しているか。
これはもう上述の通り。
色々書いてきましたが、やはりコストが足を引っ張っているように見えてなりません。
なのに買われ続けている。
これはどう見るべきか。
市場の動向など関係なく継続して投資するような優良な投資家が集まっているのか。
例え下落相場でも安定して資産が流入している、つまり繰り上げ償還リスクが低いところに魅力を感じているのか。
設定された当初ではかなり低コストであったから、当時に購入した人が惰性で続けているだけなのか。
それとも、中野社長が定期的にオンラインセミナーなどで長期投資の重要性を説く取り組みに力を入れている、すなわち「顔の見えるファンド」であることが良いのか。
俺には分からない ずっとそうだ...
最後に
基本的にこの手のセミナーを利用しない私にとっては、そんなものに金を使うなら信託報酬を下げて欲しいと思ってしまいます。少なくとも、それらの取り組みに、昨今の超低コストのインデックスファンドとのコスト差を埋めるだけの付加価値がるとは思えないです。
少し前までなら、インデックスファンドの信託報酬が下がる度に乗り換えるか悩むことも多くありましたが、現在レベルまで下がってしまうと最早大差が付くこともなくなり、そんな悩みからも解放されています。
果たしてセゾン投資は、投資初心者にとっても経験者にとっても魅力のある運用会社なのでしょうか。
もしかすると、低コストであること以外にあまり魅力を感じない私がつまらない人間なだけかもしれません。
実際、実績は出してるからなぁ。
オタッシャデー!

コメント