茸社長です。
10月25日(月)より飲食店における時短影響要請が完全に解除され、約2年ぶりに通常営業に戻ることができるようになります。
ニュースを見ていると、これまでの自粛生活で溜まった鬱憤を晴らすかのように酒を飲みに行こうとしている人達が歓喜している様が流れていました。
実際、飲食店も以前のようにお客が戻って来ることを大いに切望しているでしょう。
しかし、そんな期待に水を差すかのようになアンケート結果が出たようです。
全国の企業を他一生に忘年会・新宴会を開催するかの調査をしたところ、約7割が開催予定なしと回答しました。
どうやら宴会主要はもうしばらく収縮状態が続き、飲食関係者へのダメージは継続されそうです。
おそらく私の勤め先でも忘年会はないでしょう。
まだワクチンを1回も接種していない人もいるぐらいです。
ちなみに大雑把に分類すると、東日本が開催慎重派、西日本は開催積極派が多かったようです。
そんな中で忘年会や新年会に積極的に参加を促す呼びかけをした自治体がひっそりと注目されています。
山形県鶴岡市の総務部が職員たちに「長引く飲食の自粛が地域経済に及ぼす影響を鑑み、市内飲食店への支援及び消費喚起による経済の回復のため」として、感染対策を実施した上で、「飲酒を伴う会食・会合」の実施や参加を呼び掛ける文書を発表しました。
コロナ下で冷え込んだ経済を回すためとされていますが、実に賛否両論です。
わざわざ市職員がすることかとも思いますが、そんなことよりこんなことを上から通達されたら参加を断り辛くなりますね。
やはり行きたくない飲み会には行かなくても良い自由が欲しいところです。
高校生のなりたい職業
とある調査で、全国の高校生を対象に将来なりたい職業を聞いたところ男女共にトップ3以内に「教師・教員・大学教授」「国家公務員・地方公務員」がランクインしました。
また、「将来働く会社、企業選びで特に重視しそうなこと」を聞いたところ、「給料、ボーナスなどの待遇がいい」や「福利厚生や社員へのサポート体制が充実している」の割合が高い傾向にあったとのこと。
やはり公務員はそういうイメージなのでしょう。
公務員はヌルゲーか?
私は身内に公務員をしている者がいます。
なんなら学生時代の同級生にも数人います。
身内は役場で働く一般職員ですが、同級生たちは警察官もいるし技術職もいます。
民間と比較し給料が高かったりリストラがなかったりと、何かにつけて羨まがられてり批判の的になったり色々言われやすい公務員ですが、本当のところそんなに楽な職業なのでしょうか?
先に結論を書いてしまいますが、身近な立場で彼らを見ていると一概に「楽そう」とは思えません。
警察官や技術職はともかく、一般職員でも土日に出勤していますし普通に残業もしています。
さらにいうと公務員にもリストラ制度はあります。
「分限免職」という制度がそれに当たります。
財政悪化が著しいため人員整理の必要があったり、勤務状態が悪かったりなどの理由での免職を指します。
真面目な職員には関係ない話かもしれませんが、調べるとちらほら分限免職された職員はいるそうです。
またそれ以外にも各自治体は毎年のように退職勧奨を行っているそうです。
民間で言う早期退職者募集と同じく退職金が割り増しされたり、次の就職先を紹介されたりすることが多いようで、これについてはあまり悪いイメージは湧きませんが。
まぁ一口に公務員と言っても職種や務める自治体、部課によって様々ですが、一般職員でも道路の清掃や草むしりなどの雑用も外注せずに自分たちで行っているところもあります。
給料はやっぱりちょっと高め
一方で給料はやっぱり少しお高めです。
2020年における公務員の全自治体の平均年収は約591万円、民間の平均給与は中小企業や非正社員を含めて約436万円で民間平均よりも高い結果となったそうです。
正規社員に限れば約503万円だそうです。
さらに上場企業に限定すれば約603万円まで上がります。
中小企業だけだと約392万円です。
細かい数字は調査ごとで変わるので大まかな目安にしかなりませんが、公務員の給料は上場企業のそれと同等と言えます。
しかし中小企業は日本の全企業数のうち99.7%を占めます。
また従業員数では全従業員の約70%が中小企業で働いています。
つまり極端に言ってしまえばほとんどの公務員は日本サラリーマン70%以上よりも給料が高いということになります。
なるほど、嫉妬の対象になるのも止む無しと言ったところでしょう。
なんだかんだで大変そうだ
楽な仕事ばかりではないが、比較的給料には恵まれている公務員ですが外からは見えないしがらみも多いと聞きます。
公務員は公僕とも言われます。
彼ら彼女らが仕事で使うものは国民の税金で購入したものであり、プライベートで使用することは業務上横領に当り許されないのです。
これには「時間」も含まれます。
就業時間内には仕事に無関係なことは出来ません。
この辺は民間でも同じかもしれませんが、この縛りが比較にならないほど強くなります。
例えば皆さん、かつて会社で異動者が出たとき、送別会を開催していたと思います。
幹事に選ばれた人は会の予定を社内のPCからメールで連絡したいた方も多いのではないでしょうか?
私の職場でもそうでした。
だって合理的だから。
参加するのは同じ職場の人間がほとんどなんだから。
しかしこの行為、公務員では処分の対象になります。
遡ること2年前、大阪は堺市の市職員が送別会を開催するため勤務時間中に職場のPCで同僚に参加を呼び掛けていたとして、「職務専念義務」に違反の可能性があるとして関係者の処分を検討する、という事態が発生しました。
民間企業では職場のPCで勤務時間中に送別会の連絡をしても、よっぽど厳しい職場でない限り処分はされないでしょう。
しかし公務員では処分の対象になるだけでなく、全国に晒されることになります。
この幹事の行動は私にとって普通にしか思えないし、私の職場では会社のメールで送別会などはもちろん、なんなら同僚とのプライベートの飲み会の連絡もしていました。
役付の人にもそうやって連絡していましたし、問題になったことはありません。
公務員は比較的安定で給料も高いため周りから羨ましがれる職業かもしれませんが、なかなか予想できないリスクも内包する存在です。
この場合は幹事になったら業務時間外に私用の連絡先に宴会の連絡をしないといけなかったのでしょう。
完全に罰ゲームです。
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